2012年11月18日(日)は関東甲信越地区秋季ディベート大会でした。ジャッジ・スタッフとしてご参加いただいた方々、本当にありがとうございました。そして、お疲れ様でした。 本大会、参加チーム数の上限を「36」としていたのですが、今回はそれを上回る数の参加申し込みがあり、締め切り後にも「でたかったのに!」という声が相次いでいました。このようにチーム数上限をつくってしまうのは、大会の質を担保するためとはいえ非常に心苦しいのですが・・・現段階の関東のキャパではツライ。 もっともっとたくさんの方にスタッフとしてお手伝いいただいたり、ジャッジとしてお手伝いいただくことで、この上限をもうちょっとあげていけたらいいなあ、と個人的には思っています。(あくまで個人的な見解です。) さて、前置きが長くなりましたが今回は私が今回、第一試合でコメントをしたサインポスティングの話について書こうと思います。 当然ですが、サインポスティングって何のためにするのでしょうか? 一義的には、相手とかみ合った議論をするためだと思います。相手のどこに反駁しているのかを明らかにすることによってかみあった議論にしていく。・・・それをもっと突き詰めていくとどういうことなのでしょうか?
私はサインポスティングが必要だと言われるもうひとつの理由のは「フローコントロールのため」だと思っています。サインポスティングとは、自分たちの発言をジャッジ(あるいは聴衆)のフロー上のどこに書いてほしいかを指示するためにする。なぜ、それが重要なのか。
ディベートするときって必ず議論をフローに書いていくじゃないですか。
ジャッジの判定もフローを見ながらおこないます。つまり、フロー上で分かりやすいところ、目立つところ、忘れられないところに書いてもらったほうが、絶対に得します。
ちなみに「議論はかみ合う」が「フローコントロール」ができていない試合というのもたまにあります。つまり、ディベーターが「●●について反駁します」と大雑把なトピックは述べてくれているのだけれど、フロー上ではどの部分にその反駁を書いたら良いのか分からないケース。
あとはさらに発展的に考えると、文面上の「フローコントロール」はできているものの、
フローコントロールする意義(判定を出す時等に自分たちの発言がキチンとわかるように、
フロー上に残す)は満たされていないというケースもあります。プランアタックはするけれど、
ここの議論についてどのようにそのプランアタックが効いてくるのかの説明がない、というケースなんかもこれに近いですね。プランの部分にフローとしては残ると思いますが、
この場合(ケースバイケースではありますが)プラン部分にフローコントロールするのではなく、個々の論点についてフローコントロールしたほうが、各論点について最後判定を出していく際、ジャッジに反駁が伝わっていないという事態を避けられると思います。
『フローコントロール』意識してみてはいかがでしょうか。(と、自分への戒めも込めて)