「鏡の法則」という、3年ほど前に人から薦められて読んだ本の話。
自己啓発本、考え方に関する本ですが、ストーリー仕立てで読みやすいです。
なにか問題に直面して悩んでいるときに、ぜひ手に取って読んでみてほしいです。

主人公の栄子さんは息子のことで悩んでいる。
息子はどうも、学校でいじめられているらしい。でも息子はそのことを母親である私に言ってくれない。夫にそのことを相談するも、深刻にとらえてもらえず、一層いらいら・もやもやがつのる・・・もうどうにもこうにもやっていけない・・・!
そこで栄子さんは心理学に詳しい矢口氏に相談を持ち掛ける。
すると矢口氏は栄子さんにこんなふうに伝えます。
あなたが大事なお子さんを人から責められて悩んでいるということは、あなたが、誰か感謝すべき人に感謝せずに、その人を責めて生きているからなんです。
(中略)
現実に起きる出来事は、一つの『結果』です。『結果』には必ず『原因』があり、その原因は、あなたの心の中にあるのです。つまり、あなたの人生の現実は、あなたの心を映し出した鏡だと思ってもらうといいと思います。
・・・はあ?
正直、私は、初めてこの一節を読んだとき「言ってることが全然わからない。腑に落ちない。まるで宗教染みている。Aという結果にA´という原因があるのは理解できるけど、なんでA(息子が責められてる)という結果にB(誰かを責めている)という原因が対応するの?まるでちぐはぐじゃん。」と思いました。

でもとりあえずだまされたと思ってワークを全部やってみたら、不思議なことに、その関係性が理解できるようになりました。
①なにか問題が起こっているということは、どこかで何か自分が許せていないこと・不都合がある
②その不都合の”根本”原因は、必ずしも問題に直接的に関連のあるものではない場合もある
(直接的に関連のある原因がある場合もありますが、直接的に関係のある原因だけに対処していても根本原因ではないので、対症療法的で、同じような問題を何度も繰り返す)
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たぶん、この本の理解は、本を一読しただけでは得られないと思います。私も、読んですぐは全然わかりませんでした。ワークをして、やっと、なるほどなーと思うようになりました。
だから皆さんも、何かに悩んでいるときは、私に騙された!と思ってこの本を手に取り、素直な気持ちで、実際に自分が直面している問題に当てはめて、本書に記載されたワークをやってみてください。きっと、長年抱えてきた問題の解決の糸口が見えることと思います。