箕輪編集室から初めての電子書籍「嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議」が出版されました!編集メンバーの皆様、編集お疲れさまでした。出版おめでとうございます★
私はイチ読者として本を楽しませていただきました。
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本書は、2016年にnoteで連載していた作家 はあちゅうさん、高知のプロブロガー イケダハヤトさん、幻冬舎のカリスマ編集者 箕輪厚介さん、Spotlight編集長 渡辺将基さんの4人のリレー式コンテンツを、箕輪編集室の有志で編集し、Kindle本としたものです。
Kindle Unlimitedなので、プライム会員の方は無料で読めます。(通常972円)
嫌われ者たちのリレー式コンテンツ会議

リレー式コンテンツ、個々人の本を読むのとはまた違って面白いです。短いQA形式というのもいいんだと思います。同じ質問に対して4人の異なる考え方にふれられます。似ている部分や違う部分が際立つ。
・・・私はイケハヤさんの文章が苦手なので(考え方には一部賛同できるものの、文章がアグレッシブすぎて読んでいて疲れる)リレー式コンテンツでもなければ読むことはなかったと思います。ディープなイケハヤ本はNGでも、リレー式QAならむしろイケハヤさんWelcome。ほかの連載者とのギャップがみれて面白いです。

例えば、この4人、属性としてはフリーランス2人とサラリーマン2人です。そこで、このような質問への回答ではその特性が浮き彫りになります。
Q6:あらためて「スランプ」の乗り越え方を教えてください。(質問者:イケハヤ)」
フリーランスであるイケハヤさん、はあちゅうさんの回答には、そもそも「自分の好きじゃないことをする」という視点がありません。でも、サラリーマンは、時に、自分の好きではない、やりたくないことが仕事になることもあります。そこでこの質問への箕輪さんの回答はこんな感じでした。
そんな僕はどういうときに「スランプだなー」「モチベーション上がらないなー」って思うかというと。
それはまさに、サラリーマン的なそれですが、「自分がやりたくない仕事」をしているときですね。
(中略)
実は僕はこの③(スランプになるようなことからは逃げる!)って意外と重要だと思っています。
なんでかっていうと、自分の「好き嫌い」を意識せず、「好調とスランプ」がわからなくなるってのが一番最悪なんですよね。
そうなると、すべての仕事を「仕事だからやるか」って作業的にやるようになる。別に好調にもならないし、スランプにもならない。
これはもう最悪で、いやいやバット降ってる野球選手みたいなもので、ヒットも打てなければ、ホームランなんか絶対出ません。
サラリーマンとしてははっとさせられる回答でした。
このように1つの問いに対して4人それぞれの考え方に触れられて面白いです。
あとは「Q10:パートナー(妻、夫、彼氏、彼女)の存在意義って何ですか?(質問者:イケハヤ)」への回答も人それぞれで面白かったです。気になった方はぜひ本文をお読みください。惜しむらくは本業多忙で途中離脱されてしまった渡辺さんの回答が掲載されていないことですね(きっと面白い回答だったはず。箕輪さんも相当面白かったですが)。


ちなみに。先の箕輪さんの回答
「自分の「好き嫌い」を意識せず、「好調とスランプ」がわからなくなるってのが一番最悪なんですよね。
これを読んで、私は自分のこれまでの仕事との向き合い方を振り返りました。
私はこれまで「仕事は楽しい」と思ってきました。

そう「思い込んで」きました。
実際、仕事は”概ね”楽しい。でも、嫌なことや不満もたくさんある。でも嫌だとか不満だというのはなんだかかっこ悪い・よくなことのような気がして、一種の自己暗示も含めて「仕事は楽しい」と思い込んでやってきた。
でもこの文章を読んだら、「仕事は楽しい」と思い込むことは自分自身が感じている「好調とスランプ」を無視した行為だと気づきました。「いやいやながら」ネガティブに無視するのかポジティブに無視するかの違いはあれど、結局行き着く先は「ヒットも打てなければホームランなんか絶対出ない」状態に違いはない。
だって、自分自身で自分がどこで一番「打てる」のか意識できていないんです。
波があるってこと自体は問題じゃない。その波をきちんと「とらえ」て、状況に応じて適切に対応することが重要だと思いました。今後はもうすこしナチュラルに自分の感覚をとらえていこうと思います。