データから結論を導き出すのは時期尚早。そのデータは因果関係をとったものですか?単なる相関関係ですか? 相関関係だとなんでだめなの?つか相関関係を示したデータってなんぞや?というあなた。このエントリはあなたのためのものです。 さて、相関関係についてコトバンクで定義を引っ張ってきました
 2つの値の関連性のこと。散布図で調べられる。相関関係種類に、正の相関、負の相関、無相関がある。x、yという2つの変数による散布図で、xが増加するとyも増加する傾向にある場合、正の相関関係があり、xが増加しているにもかかわらずyが減少する傾向にある場合、負の相関関係があるといえる。そのどちらにも当てはまらない場合、無相関であるといえる。
注目すべきは一番最後のココ『・・・そのどちらにも当てはまらない場合、無相関であるといえる。』相関関係とはxとyという2つのものを持ってきて、その位置関係を調べてみた『だけ』のものであり、そこから直ちにその両者に因果関係があるとは言えない関係性のことです。(※注:はてなキーワードを調べてみたら、因果関係と間違うような説明がされていましたがそれは誤りです) 相関関係があった場合、そこから考えられるx,yの関係性は 1、両者には因果関係がある 2、関係性はあるが、他の未知のzなどの要素も絡む 3、無関係  さて、これを踏まえたうえで見て欲しいものがあります 2012-03-28 [社会]できちゃった婚の背景 上記ブログにでてくる資料がどういう資料であるのか、そしてそこからどういった結論が導かれているのかをチェックしてみましょう。 1、資料の内容 できちゃった婚比率のデータと県民所得、失業率、男女別初任給・・・この2つのデータとの『相関関係』を示したもの 2、 ここはブログからそのまま引用します
ということで、結論です。
  1. できちゃった婚には、経済的な背景がある。
  2. 特にその中でも高卒の女子の経済的な環境が、できちゃった婚の原因となっている。
じゃあ、どうして?というのは想像になりますが、やはり経済的に苦しく、キャリアを積むような将来的な展望が見えないので、結婚を積極的に行なうことで現状を打開しよう、という動機があるのではないかと思われます。 できちゃった婚というのは、必ずしも後先考えずに妊娠しているのではなく、全体としてみると経済的に追い詰められた女性の武器なのかもしれません。
みごとな相関関係の論理的誤謬に陥っている例です。 とはいえ、ディベーターのみなさんも、これに近いことはよくやっていることがあります。 それは例えば先日証拠資料(データ)に頼りすぎることの危険性で指摘したように、ストーリーを描いておらず、証拠資料に頼りきっているとき。資料でこう結論づけているから、大丈夫!と信用してしまわず、その資料が一体どのような関係性を示した資料なのか、そしてそこからどのような結論を導いているのかに注意していってほしい、と思います。