関東甲信越地区春季ディベート大会に参加された方々、大変お疲れさまでした!私は今回1日目に3試合のジャッジと、2日目に1試合のジャッジ・筆耕のお仕事をさせていただいていました。 その中でいろいろとおもったことを何回かに分けて今後記していこうと思います。まずは、証拠資料に関して、その根本的な部分。 ディベート甲子園のルールでは証拠資料の引用可能性について様々なことが書かれています。詳しくは最後のほうで参考として引用しているディベート甲子園ルール細則B(証拠資料に関する細則)を見ていただきたいと思うので省きます。 問題は、ここで示されているのはあくまで『証拠資料の引用可能性』、つまり「その資料をディベートの試合中に証拠資料として提出できる要件」にすぎないということです。 細則Bを満たしている資料はなんでも提出可能です。ただし証拠資料として提出出来るかどうかと信ぴょう性があるかどうかとは話が別です。 証拠資料として提出出来たからといって、その証拠資料に信ぴょう性がある、とまでは言えません。このへんについては細則B-4後段で『インターネット上の情報,独自のインタビューや調査結果など出典の信用性が低い種類の資料については,その性質に応じてその信憑性が判断されます。』とありますが、インターネットや独自インタビュー、調査などではなく出版物や公的な統計であったとしても、その資料や反駁によって、信ぴょう性が減じて考えられるケースは多々あります。 従って、選手の皆さんとしては、最終的に自分たちが提出した証拠資料を『活かす』ための工夫をして欲しいと思います。 たとえば ・なぜ、その証拠資料が自分たちの主張との整合性がとれているのか ・相手から対抗する資料が出されたとき、どうして、自分たちの資料が勝っているのか こういったところにも気を配りながら、証拠資料は提出して満足して終わるのではなく、最後まで自分たちの主張の裏付けとして活かしていってほしい、と思います。   今度は逆に『証拠資料に頼りすぎるな』ということで文章でも書こうかな   ディベート甲子園ルール細則B(証拠資料に関する細則)
細則B(証拠資料に関する細則) 1 証拠資料として認められるものは,公刊された出版物で第三者が入手可能なもの,及び,政府の公表した報告書などこれに準ずるもの――インターネット上の情報、独自のインタビューや調査結果など――のみとします。 2 試合で使用する証拠資料については,以下の情報を記録しておかなければなりません。 書籍については著者の肩書き(編著の場合編者と該当部分の筆者について。名前についても同じ)・著者の名前・書名・発行年・引用部分のページ数 雑誌記事については著者の肩書き・著者の名前・引用記事のタイトル・掲載雑誌名・掲載雑誌の巻号・発行年・引用部分のページ数 インターネット上の情報については筆者の肩書き・筆者の名前・サイト名・情報掲載日付、あるいはそのサイトにアクセスした日付・引用サイトのアドレス 3 証拠資料を引用する際には次の要件を満たさなければなりません。インターネット上の情報を引用する際も同様です。 著者の肩書き・著者の名前・発行年を示すこと 証拠資料が引用されている部分を明示すること 4 前項の要件が満たされていない場合には,引用された証拠資料の信憑性は低く評価され,あるいは資料として引用されなかったものと判断されます。インターネット上の情報,独自のインタビューや調査結果など出典の信用性が低い種類の資料については,その性質に応じてその信憑性が判断されます。 5 証拠資料を引用する際には,原典の文面をそのまま引用しなければなりません。ただし,元の文意を損なわない範囲で中略を施すことは,そのことを引用中に明示する限りにおいて許されます。 6 文章を改変して引用したり,元の文意を変えるような不適切な省略を行ってはなりません。そのような引用がなされたと判断された場合,その資料は試合の評価から除外されます。 7 各チームは自分たちの準備時間中に,相手チームがそれまでに読み上げた証拠資料の提出を求めることができます。ただし,提出された資料は,その準備時間の終了までに返却しなければなりません。 8 審判あるいは相手チームから,それまでに読み上げた証拠資料の提出を求められたときには,証拠資料を提出しなくてはなりません。各チームは,請求に応じて請求された資料を提出できるように用意しておかなければなりません。 9 本大会では,図や表の掲示は認められません。なぜなら,本大会は口頭でのコミュニケーションを重視しているからです。